モーニングノートを書き続けることは、日々の目標設定や自己成長のプロセスをサポートするだけでなく、自分の頭の中にあるモヤモヤを外に出し、頭をクリアにする効果があります。
クリエイティブな活動や、タスク消化に追われている人で無くても、ノートを記述するだけで頭がクリアになるのは優れた習慣と言えます。
ノートを記述するだけの簡単な習慣ではあるものの、時間を取るため「モーニングノート やめた」のような検索ワードが散見される通り、継続することが意外と難しいです。
ここでは、私自身がモーニングノートを習慣化し続けるために行なっている、いくつかのアドバイスとルール変更を紹介します。
継続するための考え方
モーニングノートは、同じ時間(できれば起きたタイミング)にA4 or A5ノートに思ったことを自由に書き出す習慣です。
基本的な書き方と説明は下記の投稿でしています。
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参考創造性を刺激する|モーニングノートの目的とやり方
原題「The Artist's Way」、日本語版「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」と「いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。」は、ジュリア・キャメロンによって書かれた創造 ...
毎日同じ時間に書く
ノートを書くために毎日同じ時間を設けることで、継続的な習慣にしやすくなります。
朝起きたタイミングが一般的におすすめされていますが、朝は時間に追われている人が圧倒的に多いでしょう。
習慣にする事が重要なので、自分の生活サイクルに合った時間を選んで下さい。
時間を計測しておく
一番重要なのはこれで、ページ辺りにどれくらいの時間を要するかを測っておきましょう。
多くの人にとって、朝の時間は貴重です。
朝記述する場合、「どれくらい時間が取れるか」と「ノートを書くのにどれくらいの時間がかかるか」を把握しておきましょう。
朝時間がかかりすぎる場合、夜帰宅した時など書く時間を変えましょう。
お気に入りのノートとペンを探す
「見たり、触ったり、使ったり」することでテンションが上がるノートとペンを用意するのがおすすめです。
特にペンは多様な種類があり、普通のボールペンやサインペンだけでなく、製図用のペンや万年筆、ガラスペンなど自分が使って楽しかったり、手馴染みする文具があるはずです。
文房具店だけでなく、無印良品など文房具を扱っているお店を訪れてみましょう。
机の上にノートとペンを出して置く
出来れば毎日机の見える所にノートとペンを置いておきましょう。
机の上にノートとペンを置いておくと、自然と書くことを思い出すため、ノートを書くのを忘れ難くなります。
仮に忘れてしまっても、翌日分に忘れた事実を書けばいいのです。
簡潔に書く
モーニングノートは簡潔に書くことが大切です。
長文や目標設定を無理に考える必要はありません。1行どころか数文字でも十分です。
眠気まなこの戯言でも、適当に思いついた絵でも良いのです。
重要なことは、毎日続けることです。
ポジティブに書く
出来るだけポジティブなことを書くと、精神的に良い効果があります。
なので、他人や物事に感謝するようなことがあれば、優先的に感謝を書くのがおすすめです。
いきなり無理に感謝することを書くのは気恥ずかしく感じるかもしれません。
感謝の気持ちはポジティブな状態を促進し、モチベーションを高めるので多少違和感があっても書いてみましょう。
逆にネガティブな事を書き続けてしまうと、嫌な記憶を強化してしまうので書き方を工夫しましょう。
どうしてもネガティブな事を書きたい場合、書いた後に突っ込みを入れて下さい。
ネガティブな事をポジティブに変える言い回しを下記で紹介しているので、それをベースにセルフ突っ込みを書いて下さい。
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参考他人を批判する人の心理と対処法
ネット上や社会活動の中で、個人の意見に対して否定的な意見を噛ませてくる人をよく目にするものです。 集団生活をしていると、何処にいても嫌味や悪口を言ってわざと困らせようとしてくる人や、あからさまにバカに ...
趣味にする
モーニングノートは日記なので、習慣ではなく趣味として捉えるのがおすすめです。
モーニングノートを退屈な義務と捉えず、頭の整理だと思い楽しみながら行いましょう。
色鉛筆やマーカーを使ってカラフルに書く、スケッチやアートを加えるなど、自分らしい方法でノートを充実させて下さい。
諦めない
何かを習慣にすることは簡単ではありません。
途中で挫折しないように、継続的に自分自身にコミットし、モーニングノートが自分の日々の生活にポジティブな影響を与えることを信じてください。
モーニングノートは個人の成長に役立つ有用なツールです。
継続することで、自己意識が高まり、目標を達成するための方針を確立する手助けになります。
継続するためのルール変更
モーニングノート自体には学術的な効果があるわけではありませんが、習慣的に継続してアウトプットすることで頭がスッキリします。
ここでは私が習慣化するした時に、問題になりそうな部分を軽量化して継続するための方法を記載しています。
ノートのサイズに拘らない
著者はA4で書いているようですが、このサイズのノートに日本語で書くと余白に苦戦します。
小さいのサイズで書き始めるならA5ですが、B5を選択してみるのもおすすめです。
見返す必要は全くありませんが、書いている時に見辛くならないサイズ選びが重要です。
ページ数を減らす
原書の説明だとページ数は3ページになっていますが、現代人が朝にノート3ページ書くのは実は意外と困難です。
さらに、3ページ目は次のページになるため、キリが悪く、次の日に書き始めるときモヤっとした気分になります。
何より、書く時間を計測するとわかりますが、「やることが多い時や、感情の起伏が激しい時はすぐに書き終わります」が「書くことがない時は1ページ10分以上かかってしまう」事もあります。
日本語と英語の差だと思いますが、私は1ページ半が快適に書ける量だと感じました。
そして、2ページ目が半分残ってしまうのは嫌なので、書くことがない時には絵や文字の練習をしています。
習慣を続けるためには、毎日スッキリと書き終われる分量が理想的だと思います。
もし3ページにこだわりたい場合、夜に書くなど書く時間を工夫する必要があります。
書くことがないときの対応
起床していきなり書き始めると、「書く内容があって筆が乗る時」と「冗談にならないくらい何も思いつかない時」があります。
全く筆が走らない時は、書くことがない事実を書きつつ、絵を描いています。
描く絵が思いつかない時は、文字の練習をしています。
それくらい人間にはムラがあるので、それを許容して調子が乗らない日はそれを素直に記載して終わらせる事も必要です。
継続的に書くことが無くなった場合
毎日書いて、書くことが無い日が続くようになったのであれば辞めても良いでしょう。
習慣化した後であれば、この時間を別の事柄に当てた方が効率的です。
無理に続けるより、別の習慣になるようにシフトして、頭がモヤモヤするようになったらまた再開してみましょう。
最後に
モーニングノートはただ書くだけにもかかわらず、継続するとわかりますが、頭のモヤモヤをスッキリさせる良い習慣です。
特にアナログで書くのは非常に良く、私自身ほとんどの物をデジタルに移行していましたが、この習慣によって一部をアナログに戻しました。
デジタルの過剰な情報からの適切な休息と、自己表現やクリエイティビティを豊かにするのに適しています。
ノートを書くだけなので、書き忘れた日があっても罪悪感が無いのもおすすめ出来るポイントです。
そして、人間は不思議なもので、ある程度吐き出すと考えることが何もなくなります。
何も思いつかなくなるくらいアウトプット出来たのであれば、書くのを辞めてしまっても良いのです。
一度辞めた時は、辞める再開するためのフックを用意して置きましょう。