ネット上や社会活動の中で、個人の意見に対して否定的な意見を噛ませてくる人をよく目にするものです。
集団生活をしていると、何処にいても嫌味や悪口を言ってわざと困らせようとしてくる人や、あからさまにバカにしてくるなど、意地悪な人は居るものです。
こういった人たちが散見される理由は、たいていの人間は、自分自身に対してネガティブな感情を抱いており、自分のことを好きになるよりも批評家になるほうが簡単だからです。
こちらは無視したいのに向こうから絡んできてイライラするケースも多いと思います。そんな悪質な人に対処するためのステップを説明していきます。
相手の心理状態について
まず大事になのは相手の目的を知ることです。
悪意を向けてくる人の心理的特徴から説明していきます。
1. 単純に暇
意外とよくあるのですが、暇を持て余している場合は結構あります。
自分の目標に向かって精進している人に他人をバカにする暇はありません。
逆に言うとバカにしてくるような人は、自分のやるべきことに集中できていない、やるべき目標が無いということになります。
2. 現状がうまくいかずストレスが溜まっている
批判的な人の発言は論理が通っていないものが多いです。
彼らは理論を組み立てるのが下手なので、「目的を達成するために必要となる情報の整理」や「考えるテーマを具体的に決める」といった行動をせず、現状がうまくいかないためストレスが溜まりやすい傾向にあります。
人間はストレスがたまると、気持ち良さを感じるためドーパミンを分泌したくなります。
意地悪な人は自分が上手くいかない時に、他人をバカにしてドーパミンを分泌しようとします。
人を困らせたりネガティブにさせれば、上手くいっていないのは自分だけじゃないという安心感と、俺はコイツより上だという優越感を感じることが出来るからです。
そしてこの二つの特徴をまとめると意地悪な人の目的が分かると思います。それは「あなたに構ってもらう事」つまり屈強なかまってちゃんなのに、自分はそれに気づいていないのです。
自分がうまくいっていないので、他人を使ってドーパミンを分泌しようとする暇人でありドーパミン泥棒、これが意地悪な人たちです。
対処法
意地悪な人の心理特性を分析したところで具体的にどう対処すればいいか説明していきます。
例えば会社や学校の知り合いが「お前こんなことも出来ねぇのかよ使えねえな」というふうに馬鹿にしてきたとしましょう。
この場合、人間が反応するパターンは二つあります。
1.ネガティブに反応する
先に書いておくと、ネガティブに反応することは相手を増長させてしまうのでやめましょう。
悪くもないのにごめんと謝ったり下を向いて黙り込んでしまう。
このように反応してしまうと、自分の気分が悪いまま会話が終わってしまうだけではなく相手が優越感に浸って気持ち良くなってしまいます。
そうすると相手はあなたに意地悪すればドーパミンが分泌されると調子に乗ってまた近づいてきてしまうのです。
ここで大事なのが、相手にドーパミンを分泌させない事、気持ちよくさせない事です。
そしてそのためには相手の期待と逆の反応、これが2つ目の対応であるポジティブに反応することが重要になります。
2.ポジティブに反応する
例えば、「こんなこともできないの?」と馬鹿にされたらこのように答えて下さい。
「伸び代が見つかって良かった、また一歩成長できます。ご指摘ありがとうございます」。
このように、物事は視点によってネガティブにもポジティブにも捉えることが出来ます。
「デブだな」と言ってくる知り合いに対しては「痩せる必要を教えてくれてありがとう」、「そんなの無理に決まってんじゃん」と馬鹿にしてくる人に対しては「無理って言われるとやる気出るぜありがとう」。
と言うように困らせようとしても、こいつには意味がないんだと感じさせることが重要です。
そうすればあなたをバカにしてもドーパミンが分泌されないので、相手はやる気を失います。
こういう受け答えすらバカにしてくる人もいますが、それはかなりの重症者で負け惜しみで言っているので、そう言われた時はもう一声ポジティブに返せば大丈夫です。
この方法の最大のメリットは、ポジティブ思考の練習ができることです。
黒澤明さんの名言にもある通り、悪いところを見つけるのは簡単ですが、いいところを見つけるには自分を鍛えておかないと簡単に出来るものではありません。ポジティブに反応する癖をつけてみてください。
悪いところは誰でも見つけられるけれど、いいところを見つけるのは、そのための目を磨いておかないとできない
——黒澤明
ネガティブな側面を見つける事は非常に簡単で、伸びしろがある人を使えないと馬鹿にしたり、頑張る人の可能性を、お前には無理という一言で片付けてしまったり、そんなネガティブな一面はあなたの中にもあるはずです。
自分に出来るわけないと思ってしまったり、俺はダメなやつだと感じることもあると思います。
だからこそ嫌な人が絡んで来るとき、あなた自身が成長するチャンスです。
ネガティブなことを言ってくれる嫌味な人は、絶好の練習台でしかないと考え、彼らを利用してポジティブ思考の練習をしてみましょう。
物事をポジティブに捉えると、心に余裕も生まれてくるので、ネガティブな人がバカにしてきた時はポジティブに変換するゲームだと思えば良いんです。
まとめ
最後に、悪意を向けてくる人への対処法をまとめておきます。
まず、意地悪な人の目的は構ってもらうことだと理解しましょう。
次に意地悪な人がドーパミンを分泌しないように、ポジティブな反応を返すようにすることです。
そして彼らを使ってポジティブ思考の練習をしてしまいましょう。
そうすることでネガティブな人が離れていくだけではなく、嫌な人が現れても自分の成長につながっていくと思います。
是非無理せず実践してみてください!