おかしな人 心理学

リセット癖がある人の心理|もう一度最初からがやめられない理由

2023年6月20日

リセット癖は、一部の人々が持つ心理的な特徴で、定期的に新たなスタートを切りたいという強い願望を抱いています。

過去を清算したい人の行動というのは想像に容易いと思いますが、新たなスタートを切りたい欲求や、自己成長への願望を持つ人々にとっても理解すべき重要なトピックです。

この記事では、リセット癖の心理に関する一般的な考えを紹介しますが、個々の人の経験や状況によって異なる部分もあります。

新鮮さの渇望

端的に言えば飽きに対する対応です。

新鮮さを求め易い人は、常に物事が新鮮でエキサイティングな状態にあることを好みます。

こう言った人達は、変化に乏しい環境や、日常のルーティンに飽きやすく、刺激を求める傾向があります。

過去のミスや失敗からの解放

一番多いと思われるのがこの原因です。

リセット癖の人は、過去のミスや失敗を忘れて新たな出発を切りたいという強い欲求を感じることがあります。

完璧主義の場合、過去のミスは無かった事にして完全に近しい状態を維持したいのでリセットして新規に始めます。

未来を強く意識している人は、過去の出来事に縛られたくないので、前向きな未来に焦点を当てることを好み、過去の清算としてリセットする事があります。

コントロールへの欲求

リセット癖の原因として意外と多いのが、「コントロールしたい」という強い欲求です。

支配欲求が強い人や、承認欲求の満たし方が間違っている人は、自分の人生や状況を思い通りにコントロールすることを重視する傾向があります。

例えば、SNSやマッチングアプリで何度も退会と再入会を繰り返す人がこれに当てはまります。

彼らは、「再始動」ではなく「新規スタート」を選ぶことで、実際には環境が大きく変わらない場合でも、自分自身や周囲の状況を一から作り直してコントロールしているという錯覚を得ています。

この「お手軽なリセット」によって一時的な安心感や満足感を得られるため、リセット癖が習慣化してしまうのです。

この行動は、現実の問題と向き合う代わりに、短絡的な行動に逃げ込む心理の表れとも言えます。結果として、根本的な課題の解決が遅れる可能性があります。

混乱や不確実性への対処

混乱や不確実性を感じたときに新たな始まりを求めることがあります。

変化に対して柔軟性が無かったり、現状の混乱した状況を整理できない時に、状況をリセットしようとします。

人間は安定した状態を求めるため、当然の反応でもあります。

まとめ

リセット癖の要素は、新鮮さ、過去からの解放、コントロールする事の欲求、不確実性への対処、など複数の要因が背後にあることが分かります。

個人の傾向や、個々の心理状態によって様々な外的容認に影響を受け、癖となる事もあります。

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