人生の中で幸せを求めることは大切な事ですが、人生の満足度を追求出来ずに挫折する場合もあります。
幸せを求める際に、次のような注意すべき課題があります。
間違ったものを大切にする
お金で幸せは買えない場合が多いです。実際、モノにお金をかけるより、体験などにお金をかけた方が幸せになれるという研究結果があります。
例えば、ある研究では、時間を買う「時間節約サービスなど」にお金をかけると、幸福感や生活満足度が高まることが分かっています。
お金や地位、財産といったものを過大評価するよりも、自由な時間や楽しい経験をより多く得られるような目標を追求する方が、幸福への見返りが大きいのかもしれません。
社会的支援を求めない
社会的支援(ソーシャルサポート)とは、頼れる友人や大切な人がいることです。
社会的支援(ソーシャルサポート)の認知は、主観的な幸福感に重要な役割を果たすことが研究により明らかにされています。
例えば、ある研究では、ソーシャルサポートの認知が人の幸福度の43%に関与していることが明らかになりました。
ソーシャルサポートに関しては、量より質が重要であることを忘れてはなりません。
親しい友人や信頼できる友人が数人いるだけで、気軽な知り合いがたくさんいるよりも、全体的な幸福度に大きな影響を与えます。
幸せを終着点として考える
幸せは、単に到達して終わるようなゴールではありません。常に追い求めるものであり、継続的な育成と維持が必要です。
ある研究によると、幸福を最も重視する人ほど、自分の人生に最も満足していないと感じる傾向があるそうです。この場合、幸福があまりに高い目標になり、事実上達成不可能になります。
「幸福を大切にすればするほど、失望を感じる可能性が高くなるため、幸福を大切にすることは自滅的である」と、この研究の著者は指摘しています。
この教訓は「幸せ」という広義なものを目標にしないことでしょう。その代わり、自分の人生に充実感と満足感をもたらすような生活や人間関係を築き、それを培うことに重点を置くことです。
個人的に幸福をどのように定義するかを考えることも重要です。
幸せという言葉は広義であり、人によってその意味は異なります。
幸福を終点としてとらえるのではなく、自分にとって本当に幸福とは何かを考え、より幸福になるための小さなことに取り組むことが、より効果的です。そうすることで、目標を達成することがより現実的で、無理のないものになります。