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食べながら瞑想を行う方法|マインドフルイーティング

2024年8月27日

マインドフル・イーティングとは、食べ物、自分の感情、空腹感、満腹感を十分に意識して食べる、意識的な食事のことです。

食事に対して完全に意識を集中させ、食べる行為を瞑想的に行うものです。

意識的に食べ、五感をフルに使い、反応や感情、空腹感や満腹感といった身体的な合図を認識します。

マインドフルな食習慣を日常生活に取り入れることは、単に食べるスピードを遅くしたり、より健康的な食品を選んだりすることではありません。

ゆっくり、マインドフルに食べることを学ぶことで、食事をより楽しむことができるだけでなく、体の欲求により同調できるようになり、高い幸福感と満足感を得ることが出来ます。

なぜマインドフル・イーティングを試すべきか?

現代の忙しい社会では、多くの食事選択肢とともに、テレビやスマートフォンなどの気を散らす要素が食事の注意をそらしています。

無意識に食事が行われることが多く、脳が満腹信号を受け取るまでに時間がかかります。

速く食べると、満腹信号が届く前に過食してしまうことがあります。これは過食症(BED)でよく見られる現象です。

マインドフルに食事をすることで、注意を戻し、食事を意図的な行為に変えることができます。

身体の空腹と満腹のサインを認識することで、感情的な空腹と本当の空腹を区別しやすくなります。

また、食べたいトリガーの認識を高めることで、それに対する反応の間にスペースを作り反応を選ぶ事が出来ます。

具体的には次のようなステップで行います。

マインドフルイーティングの実践方法

1. 準備

テレビやスマートフォンなどの気を散らす要素を排除し、静かな場所、邪魔されない環境を整えます。

食事をする前に、深呼吸を数回行い、心を落ち着かせます。

2. 視覚的観察

食べ物をじっくり観察します。

色、形、質感、盛り付けの美しさなど、視覚的な要素に注意を払います。

3. 匂いを感じる

食べ物の匂いをかぎます。

どんな香りがするのか、その香りがどのように感じるのかを意識します。

4. 一口一口を大切に

小さな一口を取り、ゆっくりと口に運び、よく噛んで食べます。

食べ物が口に入った瞬間から、噛む動作、味わい、食感に注意を向けます。

5. 味覚の探索

食べ物の味をじっくりと感じます。

甘み、酸味、苦味、塩味、うま味など、味覚のすべての側面に注意を払います。

6. 食感を感じる

食べ物の食感や噛み応え、口の中での動きを感じ取ります。

噛んだ後に食べ物がどのように変化するのかを観察します。

7. 心の反応を観察

食べ物に対する心の反応や感情を観察します。

満足感や喜び、あるいは他の感情が湧いてくるかもしれません。

満腹になったら食事をやめましょう。

8. 感謝の気持ちを持つ

食事が終わる前に、食べ物に対する感謝の気持ちを持ちます。

食材、生産者、料理を作った人々、食べる場を提供してくれた環境などに感謝します。

まずは、1日1食をこれらのポイントに焦点を当てて実践するのが良いでしょう。

技術に自信が持てるようになると、多くの食事にこれらの方法を取り入れることが自然になっていきます。

マインドフルイーティングの効果

  • 満足感の向上:食べ物をじっくり味わうことで、少量でも満足感を得ることができ、過食を防ぎます。
  • 消化の改善:ゆっくりと食べることで、消化がスムーズになり、胃腸への負担が軽減されます。
  • 食材への感謝:食べ物に対する感謝の気持ちが芽生え、食べることの価値を再認識します。
  • ストレスの軽減:瞑想的な食事はリラクゼーション効果があり、ストレスを軽減します。

マインドフルイーティングは、日常の食事をより深い体験に変える方法です。

忙しい日常の中で、食事の時間を大切にすることで、心身の健康を向上させることができます。

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