おかしな人 心理学 承認欲求 日常心理

周りが気になって仕方がない人の心理

2023年10月12日

他人が自分をどう思っているかを気にすることは、正常な人間であることの証明です。

ある研究では、他人が自分の音楽の趣味を認めてくれた時、脳内の報酬をつかさどる部分が活性化することがわかりました。

「何を着るか」「誰と付き合うか」「どんな職業につくか」といったすべての決断が、バカにされることへの恐怖心に紐づいている人がいます。残念ながらこの癖はなかなか治りません。

ここで書く「周りが気になって仕方がない人」は「人の目が気になってしまう人」ではなく、職場などにいる周囲がどうなっているか気になって仕方がない人に焦点を当てています。

こういった人が、どういった心理なのか?あるいは病気なのか?ということをまとめながら解説します。

生存のための行動

人間は元来噂話が気になるように出来ている生物です。

これは狩猟時代からそれほど変わっていないそうで、噂話をするだけで報酬ホルモンが分泌されます。

なぜこんな作りになっているかと言えば、噂話に加わると生き残れるようになっているからです。

人類は割と近代になるまでの死因で多いのが他殺で、そうして間引きをすることで進化してきました。

これは自分がやばいやつだと思われないために、噂話を広めて間接的に追い詰め相手を追放するための準備をしていたのです。

自分はどう思われているのか?誰が害を与えてくるのか?噂を流した人や流された人を認識するのが、過去の人類の最も関心のあることでした。

プライドが高過ぎる

プライドが高い人は周りが気になってしょうがないです。

これは自分が賞賛されることを聞いて優越感を感じたいことと、他人からの評価を通じて自己価値を確認しようとする傾向があります。

プライドを保つために、自分は冷静ですとアピールしつつ否定や口論をしています。

他にもプライドが高い人は、他人からの否定的な評価や非難に過敏に反応し、恥や不安を感じることがあります。

こういった人は他人の評価を気にし続け、過度なストレスを経験することがあります。

病気

意外とあるのが病気です。

メジャーではないですが、社会不安障害や対人恐怖症などの病状は、周りが気になる傾向を強化し易くなります。

社会不安障害は、他人と社会的な相互作用に対する強烈な不安や恐怖が特徴です。

この障害のある人は、他人の評価や注目に敏感に反応し、社交的な場面で過度のストレスを感じることがあります。

対人恐怖症は、他人との交流や評価を避ける傾向があります。

恐怖症のある人は、他人の目が自分に向けられることを避け、自己評価に対する恐怖を感じることがあります。

最後に

周囲が気になって仕方がない人は、はたから見ると異常に見えます。

どうしても周りが気になる人は、まず「他人の意見を気にしても大丈夫だ」と認識する必要があります。

生物として「他人が自分をどう思うか」ということを完全に気にしなくなることは無いでしょう。

本当の自由への鍵は、他人があなたをどう思うかではなく、あなた自身が自分をどう思うかを気にすることが重要なのです。

-おかしな人, 心理学, 承認欲求, 日常心理