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心理学 承認欲求 日常心理

承認欲求は視点を間違えると危険!?正しく問題を捉えて対処しよう

2021年9月14日

今の時代SNSを覗くと、いいねクレクレモンスターみたいな人が散見されます。

例えばTwitterでいいねとかリツイートされると、「自分は良いこと言ってるでしょ?いいねちょうだい、リツイートもしてリプライ頂戴」みたいに、いいねされると次第に承認欲求の塊になって人間性が狂っていきます。

「否定的な社会批判などしていたら要注意です。」

そもそも承認欲求が強い人は、単純に自分という人間が好きな傾向があります

自分という人間を好きになるのは悪いことではありません。

他人のニーズを達成することによって、良い承認を満たすことができる人間は、自分の能力に自信を持っている傾向があり、モチベーションを向上させることに繋がったりします。

逆に自尊心や他人への敬意を欠いている人は劣等感を覚える可能性が高くなります。

現代社会ではSNSの登場により、上記のように「承認欲求の過剰摂取」を経験する可能性のある人々がいて、これはナルシシズム(自己陶酔)に繋がります。

ナルシシズムのような人は、自分が注目されることが大好きで、何をするにも余計なプライドを持っている傾向が強いです。

承認欲求の過剰摂取を経験すると、それ以降ナルシシズムの性質が顕著に現れたりします。

ちなみにFacebookやTwitterなどのソーシャルメディアの「いいね」は承認と検証のために存在し、「リツイート」は特定の投稿に対して他のユーザーが同意していることを示し、実はどちらの機能も承認欲求のニーズを満たすものです。

SNSと距離が近過ぎる場合、承認欲求の過剰摂取を経験してしまう前に少し距離を取ったほうがいいかも知れません。

欲求の優先順位

有名な「マズローの欲求5段階説」で語られる通り、人間は上位の欲求が満たされないと、不安や緊張を感じます。階層5段階のうち承認の欲求は上から2番目で、一番上は自己実現の欲求なので行動してそのフィードバックを得ている人が少ないのです。そのため実質最上位にあたる承認欲求を求めてしまう人は多いでしょう。

承認欲求くれくれモンスターを簡単に言えば、自分自身を満たす行動を行わず最善は尽くさないけど、とにかく認めて欲しいのです。

また承認欲求は自己実現欲求よりも行動の動機付けを強力に行うため、同じような行動を続けていく傾向にあります。

承認欲求を考える

承認欲求は人の内面を満たすための欲求です。例えば、達成感、地位、優位性、他人からの尊敬などです。

人は自分自身に価値を感じ、他の人にも価値を認めてもらう必要があります。自分の居場所があり、何らかの形で社会に貢献していると感じる必要があるのです。

マズローによれば、承認欲求は自己実現を達成するための第4にあたる最後の昇るべきステップです。

誰でも自信を失うことがありますが、承認欲求の低い人はほとんどの場合、自分自身への不満を持っていたり満足感が足りていません。本来、承認欲求を高めるためには、内容に注意して毎日考え方の練習をする必要があります

承認欲求や自尊心は、子供の頃から時間の経過とともに発達します。すでに何かで承認されてる人や、過去に負い目のない人、生まれつき恵まれている人(いわゆる裕福なエリートとか)は、無意識に承認欲求を高める事をしたりされしているため、自分自身への不満を持ち辛いのです。

またイベントへの参加や個人的な趣味は、承認欲求のニーズを満たすのに役立ちます。自分の貢献度や能力に自信を持っている人は、承認欲求が高くなります。そうでない人は劣等感を抱きやすく承認欲求が低くなります。

必要なものを求めていない

承認欲求が低い場合、特定の兆候があり、自己疑念、見通しの悪さ、境界の欠如、など承認欲求の本質的な改善を誤らせてしたりします。

承認欲求に影響を与える要因は下記のように複数あり、コントロール出来ない部分や、自分が求めている部分と間違ったところに焦点があたっていると欲求は満たされません。

特に承認欲求が強い人の行動や言動の源泉は相手に認められる事ですが、自分が満たすべき欲求を間違えていると永遠に穴が埋まりません。そのため芸能人のような承認欲求を無限に求めるモンスターが生まれます。

  • 自分の考えや認識
  • 他人があなたにどう反応するか
  • 家庭、学校、職場、地域社会での経験
  • 病気、障がい、怪我
  • 年齢
  • 社会における役割と地位
  • メディアの報道

自分が何に不安や抵抗感を感じているのかを把握し、それが変えられるものであれば自分のペースで変え、変えられないものであれば今の自分を受け入れるしかありません。

承認欲求の成長は、他者承認というのが最終的な成長なので、他人から承認されたいというのは当然の行動なのですが、ネット上で見かける人は、変えられるけど行動しないor行動の仕方がわからない、変えられないけど自分を受け入れることも出来ないという感じの人が見て取れます。特に強い言葉を使っているインフルエンサー的な人たちは、批判をふるいにかけ、良い部分を選び、醜い部分を捨てるといった改善すべき行動をしていません。

個人的に危険だと思っているのが、承認欲求の視点が間違っていると、承認欲求と別の欲求がごちゃ混ぜになってしまう人がおり、求めているものがすり替わってしまい、本来自分が何を求めているかわからなくなる危険性が生まれます。

対策

改善を試みるには、自分が何に不安を感じているのかを把握し、それが変えられるものであれば自分のペースで変えていき、変えられないものであれば今の自分を受け入れる必要があります。不安や低い自尊心を克服する最大のメリットは自信を得られることだと覚えておいてください。いくつかの対策を書いておきます。

注意したいのが、承認されるような環境に身を置くために、転職などで誰もあなたを知らない環境にリセットする人がいますが、これはいわゆるリセット癖を作りかねないので気を付けて下さい。

何が満たされていない原因かをアウトプットする

思い付くところから理想とする事や、承認されたい事、最近精神的に良かった事などをノートに書き出し、事柄をブレイクダウンしていき、最終的に「何に」あるいは「何を」認めて欲しいかを理解することに努めましょう。これがわかればそれを満たす行動をするだけです。

ソーシャルメディアの使用を最小限に抑える

多くの人はWebで見たものによって徐々に落ち込みます。特にオンラインプラットフォーム、ソーシャルメディアです。恐ろしいことに、多くの人は毎日SNSに駆け寄り、日常生活の仕方についての意見や承認を得ています。尊敬する人がいたとしても、彼らにも対処すべき不安があることを盲目的な信者は理解していません。また「いいね」「バット」「フォロー」などのSNS文化により、プラットフォームは承認やトレンドを認めてもらう場となっています。ソーシャルメディアから距離を取る事を学びましょう。

没頭出来る趣味を作る

シンプルに没頭出来る趣味であれば、やればやるだけ能力に自信を持っていき、承認欲求より上位である自己実現欲求が満たされます。懸賞やラジオ番組の投稿など、改善と継続が求められ、都度成否のある趣味もいいと思いますが、相手から認められているという意識ではなく、自分でやってやったと思う方が健全です。

ストレスにならない程度のイベントやチームに参加する

よく町内でお年寄りがコミュニティやイベントに参加しているのを見かけますが、これは他者貢献と承認欲求を無意識に満たせるのでストレスにならないのであればいい事でしょう。NPOなどの無償労働やボランティアなどもいいですが、過激過ぎると人間性が変わる可能性があるため注意して下さい。

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