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心理学 日常心理

最後の1点をなぜ買いたくなるのか?|買い物の心理学

2021年3月2日

「在庫残り1点」の様な表示を目にした時、多くの人が購買意欲を駆り立てられると思います。

これは人間は、制限があることで買いたい気持ちが高まるためです。

巷の売り文句

買い物をしていると、さまざまな売り文句を見聞きします。

よくあるのは「値下げしました」「レジにて5%引」のような、お財布にうれしい売り文句です。

「売れてます」「人気商品」といった、同調心理をくすぐる言葉もよく使われています。

そしてもう1つ、頻出のものは、「最後の1点」など、限りがあることをあらわす言葉です。

これはアパレルショップなどでよく耳にするセリフで、同じ商品を大量入荷しないため、早めに最後の1点になってしまいます。

最後の1点の心理

この「最後の1点」という言葉は、そのときを逃すと買えなくなることを意味するため、購買意欲を高めます。

というのも、人は皆、無意識のうちに「自分は自由だ」と思っているため、その自由が失われそうになると抵抗したくなるのです。

これを「心理的リアクタンス」と言います。

簡単には手に入らないとわかると、それが妙に魅力的に見えてくることは、買い物に限らずよくあることです。職場で他人の成果を盗む様な人も、こういった心理が見え隠れしています。

手に入れば、買ったものに対する満足感も大きくなりますし、希少価値のあるものを手に入れたという優越感も味わえます。

焦って決断していませんか?

「今だけ」と限定されると、早く決断しなければならない焦りも生じます。

必要のないものを買って後悔してしまう人は、こうした言葉に煽られていないか、一度振り返ってみて下さい。

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