仕事中や勉強中など作業と関係ないタスクを思いつき、集中力を欠くことはありませんか?
人間は煩悩を理性で完璧に抑え込む事はできません。
これは生きている限り仕方のない事です。
南カリフォルニア大学の研究によると、別のことに気を取られる時間は0.1秒ほどですが、元に戻るには23分も時間を要します。
こういった別のタスクに気を取られて作業してしまう、タスクスイッチングを防ぐ方法があります。
気になることを紙に書き出す
どんな人間でも作業中に煩悩や別のことが思い浮かびます。
修行中の僧侶でさえその範疇であり、煩悩が思い浮かんだ時に、警策と呼ばれる棒状の板で肩を叩いてもらうのです。
流石に仕事中他人に肩を叩いてもらう訳にはいかないので、「パーキングロット」と呼ばれる方法で気持ちを整えます。
パーキングロット
パーキングロット自体は駐車場を意味していますが、会議で使うテクニックです。
会議中に議題とずれているものの、捨て置くには勿体無い内容をホワイトボードに書き留めておく手法です。
これを個人作業に応用するのです。
紙切れでも構わないので、別途書き出し用のメモを作り、作業をしているときに頭に過ぎったことをメモしておきます。
こうすることで作業中にやらなくても良いことを別タスク化します。
いかに「ちょっとだけやろうかな」をさせないようにする事が重要です。
煩悩は強力な誘惑
学習心理学によると、人間は「未来」より「現在」に価値を感じる習性を持っています。
未来の自分は〇〇をやるだろうと、謎の先送りをしたものの、結局やらないといったケースは多いはずです。
これは「遅延による割引効果」と呼ばれる心理効果で、先の事であればあるほど価値が目減りする心理を持っています。
つまり、「後でメールをする」より「今メールをする」方が価値が高いと感じるのは本能的な習性です。
林修氏の「いつやるのか?今でしょ!」と言う言葉は理にかなっています。
この習性を利用して、「今メモに書き留めておくこと」が最も価値が高いと選択しておけば良いのです。
やってみると分かりますが、優先順位が変わることで誘惑を避ける事ができます。