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瞑想せずに、瞑想の効果を得る3つの方法

2023年3月23日

瞑想について人に話すと、よく言われるのが「時間が足りない」ということです。

やることが多すぎて、せっかく自分の時間ができたとしても、何か楽しいことをして過ごしたいものです。

瞑想の時間を確保するのに苦労している人が多いのは事実ですが、日常の活動にマインドフルネスを取り入れることは効果的です。

瞑想は時間の経過とともに、脳を再構築します。

中枢実行ネットワークはより強くなり、心の迷いを抑制し、重要なことに集中することが容易になります。

これにより、ネガティブな感情の減少や対人関係の改善など、さまざまなメリットが生まれます。

効果の実感

瞑想の効果を日常生活で実感するには、まず習慣の転換から始めましょう。

あなたの内なる独白は重要ではなく不要なものです。価値がないだけでなく、通常の活動を悪くしてしまいます。

平和で穏やかな人生になるこ事を邪魔しているのです。

やるべきことであれ、創造的なアイデアであれ、価値ある考えが生まれたら、それを書き留めましょう。

たまに浮かぶ重要な考えをどうするか知っておくことで、それ以外のことを忘れることができます。

具体的には以下の3つの解決策を試してみてください。

日常の行動をシンプルにする

私たちは日常生活の43%の時間、他のことを考えながら、雑念にふけって日常活動を行っているのです。

日常的なことをするときは、集中力を別のところに向けることで、積極的に脳を沈黙させましょう。

シャワーの温水の感覚や、サンドウィッチの味、空の色などに集中するのです。

マインドフルネスは、自分の思考を大切にしていると苦労するものです。

私たちが自分の考えを過小評価すると、マインドフルネスが自然な結果になります。

目の前にあるものに集中する

多くの場合、私たちは周りの人の話を半分も聞いていません。

相手の声も聞こえますが、空想にふけっている場合、無意味な戯言も聞こえてきます。

誰かと話すときは、相手に集中し意識的に精神的に沈黙するように心がけましょう。

そうすることで、中枢実行ネットワークが活性化し、空想にふけった状態がオフになり、その過程でより充実した交流が生まれます。

フローを選ぶ

フロー状態とは、ある活動に没頭して他のことがどうでもよくなる状態のことで、空想にふけった状態を不活性化させます。

時間や空間を忘れてしまうような、大好きな活動をする時間を持ちましょう。

持続的に注視する事で、中枢実行ネットワークが構築され、瞑想と同じ効果を生み出します。

アクティビティがない場合は、テニスやDIY、編み物など、好きなアクティビティを選んで、その手順を話してみてください。

「跳ねて、打って、戻る」「設計をして、作成に取り掛かる」「1つ編んで、1つ編む」。

1つのことに集中すると、同時に2つの事をするのは難しいのです。

テニスの「インナーゲーム」の著者であるW・ティモシー・ガルウィーは「バウンド・ヒットと言いながら、同時に自分に過剰な指導をしたり、頑張りすぎたり、スコアを気にしたりするのは難しい」と書いています。

まとめ

考え方を変えて目の前のことに集中することで、中枢実行ネットワークを活性化し、ネガティブな感情の減少や人間関係の改善といった効果を実感することができるのです。

幸いなことに、瞑想がどのように作用するかが研究で明らかになっています。

日常生活をシンプルにする、人の話に積極的に耳を傾ける、フロー活動に参加する、これらはすべてデフォルトモードネットワークを静め、人生にもっと存在感を示すのに役立つのです。

References
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