最近のビジネスシーンでは、プレッシャーや大きなストレスにさらされながら仕事をすることが当たり前になっています。しかし、自分自身の心身の健康について軽んじる傾向があります。
ウォーレン・バフェットはかつて、「心と体は一つしかない。そして、それは一生続くものだ。しかし、その心と体を大切にしなければ、40年後にはボロボロになってしまう」と言っていました。
彼の言葉を借りれば、今日何をするかが、将来にわたって心と体がどう動くかの道筋を決めるということです。これは「できる限り自分に投資すべき」と言った億万長者の言葉でもあります。
もし、ストレス、燃え尽き症候群、不安、過労があなたを苦しめ、仕事に集中したり生産性を上げたりするのが難しいなら、手遅れになる前に、セルフケアに投資する時期が来ています。
ここでは、セルフケアに関する8つの方法をご紹介します。
深呼吸の練習
不安に対処する方法として最もよく提案されるのは、横隔膜呼吸(深呼吸)を用いて神経系を落ち着かせることです。
数分間これを行うことで、脳には実際には何の危険もないというメッセージが送られ、その見返りとして、体が闘争・逃走モードではなく、リラックスモードに入るよう変換されます。
もし脳のどこかが、あなたが脅威にさらされているという信号を送っていたら(実際にはそうではないのですが)、優しく自分に語りかけて恐怖を蹴散らしてください。
闘争・逃走モードになっている脳に大丈夫だと思わせるのです。
睡眠時間を増やす
アリアナ・ハフィントンは、17〜19時間眠らないと「血中アルコール濃度が0.05%、つまり法律上の飲酒の基準値ギリギリに相当するレベルの認知障害が起こり始める」という研究を引用して話していました。
また「酔っ払って出勤する人を雇うビジネスリーダーはいないでしょうから、そのような行動を従業員に見せないようにしましょう」とも述べています。
体を動かす
ジムに行くのが嫌でも、20分以内の楽しい有酸素運動(早歩き、ダンス、トランポリンでのジャンプ、庭仕事など)は、心身ともに大きな違いを生みます。
ハーバード・メディカル・スクールによると「運動は血圧を下げ、コレステロール値を改善し、血糖値のバランスを助け、精神的ストレスを軽減する」とされており、これらはすべて心臓だけでなく脳にも効果があるそうです。
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ポジティブにシフトする
心配事や不安なことがあったら、まず椅子から立ち上がり、外に散歩に出かけましょう。
問題の原因から心を離し、安全、受容、愛、名誉を感じられるようなポジティブな思考に焦点を当てながら歩きます。
今起きている良いことが、実はどれだけ幸運であり、恵まれているかを振り返ってみてください。すぐに良い事が、悪いよりもはるかに上回っていることを実感します。
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不確実性を受け入れる
リーダーや経営者になるには、決断力と素早い思考力が必要です。
しかし、すべての決断を考えすぎることは、あなたのためになりません。考えすぎると、無為無策のサイクルに陥り、分析麻痺の引き金になります。そして、ストレスからくる不安の領域に入り込み、心配事で衰弱し、前進するどころか後退してしまうのです。
代わりに、不確実性を受け入れましょう。
想像しないモノの存在を認め、あなたが直面している状況の儚さと切なさを受け入れてください。
不確実性は、あなたの創造力を引き出し、回復力を高めるなど、いくつかの利点をもたらすという心構えを持ちましょう。
忍耐力を発揮する
危機的な状況では、あらゆる状況が緊急事態であるかのように感じられ、物事のスピードを上げるという選択は、実際にはさらなる混乱と混迷を招くことになりかねません。
解決策は、物事をスローダウンさせることです。
忍耐はもっと多くのビジネスリーダーに実践してほしい美徳です。
忍耐力があれば、雪だるま式に物事が進んでいくような状況でも、リラックスして可能性を検討し直すことができます。
2012年に行われた研究で、忍耐強い人はそうでない人に比べて、目標に向かってより前進し、目標を達成したときの満足度も高いことがわかりました(特に目標が困難な場合)。
自分の過ちを認める
誠実な人は、いざというときに傲慢さをむき出しにするのではなく、好感の持てる人間性を発揮します。
彼らは間違いを犯すとそれを認めます。
また、心理的に安全な職場環境では、従業員が失敗しても「ボス、失敗しちゃいました」と率直に言うことができるため安全です。
このように言えるのは、チームや上司との間に長い時間をかけて築かれた高い信頼関係があるからです。
仕事以外の生活を持つ
ただでさえストレスの多い仕事や人生に、さらにストレスを与えるものが何かご存知でしょうか?
それは、仕事以外での生活が活発でないことです。
週に50~60時間、精神的にも肉体的にもきつい仕事を、個人的な興味や趣味、運動、セルフケアでバランスをとっている人は、一般的に生産性が高く、感情も仕事に没頭しています。燃え尽きることもほとんどありません。
つまり、アクティブで成功した私生活は、仕事でも成功をもたらすのです。