マインドフルネスを養うことで、日々経験する怒りの頻度やレベルを減らすことができます。
感情に対処するためのマインドフルな方法、「Recognize, Accept, Investigate, Non-identification」の頭文字を取って「RAIN」と呼ばれる一連のアプローチを取ることがあります。
RAINメソッドは、心理療法の一環として使用され、特にマインドフルネス(mindfulness)の実践と結びついており、特にストレス、不安、怒りなどの強い感情に対処するのに役立ちます。
このアプローチは、感情やストレスを管理し、自己認識と感情調整を向上させるための心理的なツールです。
怒りを感じた時の理解と対処に役立つので参考にして見て下さい。
R(Recognize)|認識する
最初のステップは、自分の感情やストレスを認識するところから始めましょう。
自分の感情が何であるか、またそれらの感情がどのように身体や心に影響を与えているかを理解します。
このステップでは、感情を客観的に見つめ、受け入れます。
感情そのものに流されて、すぐに行動を起こすこともよくあります。
感情はあなたの本質の一部なので、その感情を正当に評価することはできません。
A(Allow)|許容する
2番目のステップでは、感情を受け入れます。
感情は自然なものであり、人間らしいものです。
今の感情を受け入れなければ、感情にどう対処するかを判断することすらできません。
強い感情の場合、感情が存在しないふりをしてしまうのも自然な反応です。
感情を否定せず、自分を非難しないようにします。
感情があることを許容することで、自己評価や自己批判から解放されることがあります。
I(Investigate)|調査する
3番目のステップでは「心、体、思考」で何が起こっているか調べる必要があります。
感情やストレスに焦点を当て、それらの起因(や起点)を調査します。
感情やストレスが何から生じているのか、それらにどのような思考や信念が関連しているのかを探求します。
以下のように、自分自身に質問を投げかけ、深層に隠れた感情や思考を明らかにしましょう。
- どんな考えが頭をよぎっていますか?
- どんな気持ちに気をつけていますか?
- 体のどの部分が緊張したり、焼けるように感じたり、温かく感じたり、リラックスしたりしますか?
- 感情の核心は正確にはどこにありますか?
- そして持続的なマインドフルな意識が経験の身体的側面にどのような影響を与えていますか?
心、体、思考で起こった変化を徹底的に調べましょう。
N(Non-identification)|非同一化
最後のステップでは、自分と距離を置き、感情との間に空間を作ることです。
感情が同一化しないように心がけます。
感情が自分そのものではなく、一時的な経験でしかないと認識します。
感情が過ぎ去ることを理解すれば、感情に支配されずに冷静に対処できます。
感情は常に動き、変化しているため、自然に行う行動に引きずられ易いのです。
怒りの感情は往来しますが、あなた自身は往来しません、あなた自身はいつも固定した場所に居るのです。