毒のある職場はどこにでもあるのですが、COVID‑19は有害な上司や職場の最悪な部分を浮き彫りにしました。
どんな仕事でもそうですが、完璧というものはありません。働くことに欠点やリスクがあるのは当然です。
完璧な仕事や職場を探すのではなく、十分な報酬と快適な環境で働ける仕事を探すのです。
職場に対する期待は人それぞれで「不当な扱い」を許容できる閾値も異なります。
不当な扱いを受けて退職願を出したい衝動に駆られるのはわかりますが、不当な扱いの定義も人それぞれです。
しかし、その前に一歩下がってこの問いを考えてみましょう。
「あなたが不満に思っていることは、自分でコントロールできる範囲にありますか?」
職場で不幸な状況に直面したとき、「自分には何もできない、他の場所に行った方がいいのではないか?」と思いを抱くことは少なくありません。
課題は必ず存在する
まず考えて欲しいのが「他の場所」にはあなたが耐えられないような別の問題があるかもしれません。
ほとんどの企業や職場はそのようなものです。
第二に、個人的にあまり早くギブアップしてしまうのが好きではありません。
次を考えずにその場で辞めたり、次のオファーを見つける前に辞めたりするのは、肉体的・精神的な健康状態が崩れ始めているときや、職場で肉体的・精神的・感情的・言葉による虐待を受けたときだけです。
そのような職場に居座る必要はありません。
もちろん、支払うべき請求書やその他の金銭的な義務があるかもしれないので一概には言えません。
では、仕事を辞める理由として十分な、職場でムカつくポイントを見ていきます。
上司
多くの人が問題のある上司に当たった事があると思います。
前提として、人を管理するのが上手いから上司になる訳では有りません。
声が大きいだけや、長く勤めているから他人を管理する立場に成った人が沢山います。
今までのキャリアで上司に恵まれる経験もありましたが、本当に素晴らしい上司は片手で数えるほどしか存在しません。
良い上司とは何か?
明確な期待や指示を与え、あなたのために時間を作り、あなたの幸福とパフォーマンスの両方を気にかけ、教え指導する人です。
上司の何が問題なのか考えてみましょう。
仕事量でしょうか?勤務時間外の連絡?マイクロマネジメント?協力的でない?罵倒?責任を取らない?
いずれもよくある不満です。
上司のどんな所を許す事ができ、どんな所に我慢できないか考えてみてください。
実際、私の場合以下のようなケースを見ています。
- 過剰な罵倒 - 長文の罵倒メールを送り社員を叱る。
- 軍国主義的な文化 - 親のように振る舞い、好き勝手に相手に話しかける権利があるような文化の浸透。
- ガスライティング行動 - 信じられないほど攻撃的な行動をとり、その後、その行動を否定する。
- 気まぐれな行動とおごり。
- 間接的なコミュニケーションや受動的攻撃的な行動 - あなたが何を間違ったかを伝える代わりに、何が怒らせる原因になったかを記述したメールをチーム全員に送る。
- 対立に介入したり、非協力的な部下や問題のある部下を管理することを拒否。
- 指導やトレーニングがほとんどなく、指示や命令、コミュニケーションなしに自分が何をすべきか魔法のようにわかる事を期待する。
- 過剰なまでに支配的で成長を許さない。成長は相手の条件に合わせて行うものだが、何故か譲歩することが出来ない。
- 自分のイメージが全て。チームのためではなく自分のためになることをする。
例えば、時間管理の悪い上司は許せます。
しかし、上記のようなモラルを逸脱した行動は許せませんし、それが長く続くようであれば、退社を選択するでしょう。
人事担当者や上司は、あなたのキャリアを左右するものであり、あなたの能力を最大限に引き出し、訓練することができます。
彼らは仕事と昇進などについて多くの発言権を持っているので、もしあなたの上司が最悪なら、あなたの会社での人生も最悪になる可能性が高くなります。
人間は皆、許容範囲が異なるので、上司に関して何が問題なのかを見極めなければなりません。
だから、自分に問いかけてみてください。
上司とこれらの問題について話し合うことはできますか?上司の行動を見るとき、別の考え方をすることができますか?
もしかしたら、上司は自分自身、表に出さない悩みを抱えているのではないか?上司の性格やマネジメントスタイルを考慮しながら、オープンに話し合うことが大切です。
中には、絶対的なクソ上司でもやっていける人もいますが、ほとんどの人はそうではありません。
なぜなら、上司はあなたの日常生活に大きな影響力を持ち、あなたを評価する存在だからです。
もしあなたの上司が、あなたの職場における苦痛に大きく貢献しているのであれば、他の仕事を探すことを検討してください。
チーム/同僚
入社初日まで同僚と会う機会がないケースは多く、面接で会ったことのある人程度で、この点を見極めるのは難しいです。
そのようなときは、相手がどのような態度で接してくるかを見ます。
また、いい同僚になるけど、いいチームメイトではない人もいます。
これまでのキャリアで、全員が自分の役割を果たし、怠け者や怠慢な人、態度の悪い人などがいない、本当にパフォーマンスの高い、万能なチームにいたのは2、3回だけだったと思います。
それ以外のチームには、このようなタイプの人が一人は居ました。
もしあなたが人間関係を重視したり、チームでうまく仕事をこなすことに価値を見出す人であれば、良いチームや同僚を持つことは大きな意味を持つかもしれません。
もしこのようなことが気になり始めたら、自分自身に問いかけてみて下さい。
相手の行動が有害なのか?(例:あなたを特別視する罵倒、いじめのような行動か)
それについて誰かに話すことは可能か?そのことについて誰かに話したことがある場合、何か改善されたか?
チームメイトや同僚について言えることは、彼らを変えたり、彼らについて多くの変化を望む事はできないということです。
組織を去るまで、彼らは壁の汚れのように常にそこにいます。
奇妙な癖や特異性を我慢することは、他の人とうまくやっていくために、時には必要なことなのです。
仕事の性質
このことに気づくのにしばらく時間がかかりましたが、少なくとも自分が働いている分野を多少なりとも好きになる必要があります。(熱烈に好きである必要はありませんし、絶大な情熱を感じる必要もありません。)
多少なりとも好きでなければ、惨めさを味わうことになります。この経験は本当に楽しいものではありません。
もし、あなたの業界や仕事について、好きになれるものがないとしたら、あなたは基本的に、毎日何をするにしても、何も従事していないことになります。
あなたの周りは、業界に関する情報や会話ばかりが飛び交う環境に囲まれていることになります。
例えばですが、私も様々な業界で働いてきました。
行動研究から政策研究へ、研究は研究であり何処でも同じだと思うはずです。
しかし、そうではありません。私もそう思い込んで、新たな研究に飛び込みましたが、毎日が嫌で嫌で仕方がありませんでした。
政策に興味がないだけでなく、仕事の性質上、常に公務員と仕事をしなければならないので、本当に嫌でした。
信じられないような量のお役所仕事、官僚主義、構造、統制の中で働かなければならないことも嫌気を助長させていたのです。
当然それが好きな人もいるわけですが、私はそうではありません。どんなに給料を上げても、その仕事その業界に居続けることはできないほど嫌でした。
少なくとも、毎日接しているものを積極的に嫌いにならないようにしなければなりません。そうしなければ、悲惨な勤務時間になってしまうだけです。
もし、業界を変えようと思っているのなら、飛び込もうとしている業界について十分な情報を得て、適切な選択をするようにしてください。
職場風土
これは、変更するのはほぼ不可能です。
社員数が10人以下の職場で働いていない限り、組織はすでに独自の文化によって定義されているはずです。
面接でそのカルチャーを理解しようとしても、実際にその組織に入ってみないとわからないことが多くあります。
このような場合、職場のポジティブな面に注目するとよいでしょう。
例えば、長時間労働の文化がありながら、従業員に柔軟性を与え、仕事を休むことに寛大であることでバランスを取っているとか、あるいは、外向的な社内イベントがあるが、参加したくない人がいることを理解しているなど。
完璧な職場文化など存在しないのですから、時にはポジティブな要素に目を向け、その要素で乗り切らなければなりません。
最後に...
仕事に耐えられなければ、すぐにでも辞めたいと思うでしょう。
しかし、そうする前に一歩下がって、もう一度物事を見直しましょう。
自分の力で変えられることはないか?視点を少し変える事は出来ないでしょうか?視点を変えることで、物事が自分にとって変化していくのを感じ始めるかもしれません。
視点を変えるだけで、流れや態度が変わったり、人でさえ自分に対する反応が変わってくることがあります。
自分でコントロールできることは何かを見極め、仕事に対する考え方を変え始めることができるかどうか試してみてください。
そうすれば、しばらくはこのままでいようと思うかもしれません。
あなたが今の仕事を上手くこなせるようになる事は簡単なことではありませんが、決して一人ではありません。
これを読んだ方が上手くいく事を祈っています。