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本当に買うべきか?購入品の真価を見極める11の方法

誰しも、あなたのお金の使い方を指示するつもりはありません。

なぜなら、誰もが異なる財政状況やライフスタイルを持っているからです。

しかし、「自分にとって何が必要か」「どれだけの支出が適切か」を知ることは、生活を豊かにするための重要なスキルです。

以下の質問を通じて、購入の判断をする際のヒントを得てください。

1. 必要なものですか、欲しいものですか?

ニーズと欲求には大きな違いがあります。

ニーズは生きていくために絶対に必要なものです。例えば、食べ物、服、住む場所などがこれにあたります。

一方、欲求は生きるのに必須ではない贅沢品です。おしゃれなサングラスや車の改造、ペットの派手な首輪などがその例です。

基本的なお金の使い方として、必需品と欲しいもの両方にお金を使う事は全く問題ありません。

むしろ、人生を楽しむために贅沢品にもお金を使うべきでしょう。

ただし、欲しいものばかりにお金を使いすぎないよう注意が必要です。生活の質が下がったり、欲しいものがどんどん増えていったりする可能性があるからです。

賢い買い物をするために、次のことを考えてみるといいでしょう。

買おうとしているものは本当に必要なのか、それとも単に欲しいだけなのか。贅沢品にどのくらいお金を使っているか。そして、この買い物は必要以上に高すぎないか。

これらの問いかけは、あなたの消費行動を見直すきっかけになるはずです。

必需品と贅沢品を区別しましょう。

2. 借金せずに買う余裕はあるか?

まだ手に入れていないお金をあてにするのは、良い結果を招きません。

クレジットカードを使う上で大切なのは、手持ちの現金で支払えるものだけを買うことです。

もちろん、家を買う時や大学の学費など、大きな支出ではローンを組む必要があるかもしれません。

しかし、それ以外の買い物については、まずお金を貯めてから購入するのが賢明です。

借金をすると、結局は商品価格よりも多くのお金を支払うことになります。たとえば、買う時の価格が100ドルだったとしても、手数料や利息を考えると、最終的にはその2倍以上の支出になることもあります。お金を借りても良いのは金利が極端に低い場合だけです。

もし借金をして買わなければならない状況なら、その商品を今買うべきではない、というサインだと思う事です。

3. 経済的に無理をしていないか?

上記のポイントに加えて、たとえ借金をせずに買い物をするとしても、すぐに購入機会に飛びつくべきではありません。

何かを買うということは、他のものを買うためのお金が減る、ということです。

人生は常に選択の連続です。

新しいアイテムを購入することで、銀行口座にどれくらいの負担がかかるか、よく考えてみてください。

残高が少なくなりすぎて、不安を感じることにならないでしょうか。

いつでも使える3〜6ヶ月分の生活費を貯めておくことが大切です。

もし貯金を取り崩さないと購入できないのであれば、立ち止まるべきです。

4. これは最高の取引か?

価格を比較し、ディスカウントやセール情報を利用しましょう。

最近は一部の販売店が「ウィッシュリスト(保留)」機能を提供しています。この機能には2つのメリットがあります。

1つ目は、商品をウィッシュリスト(保留)に追加すると、すぐに買わずに少し時間をおけるので、その間に本当に必要かどうか冷静に考え直せます。

数日後には、買いたいという気持ちが薄れて、実はそこまで欲しくなかったと気づくこともあります。

2つ目は、多くの小売店は、ウィッシュリスト(保留)に入れた商品について価格が下がった時にお知らせを送ってくれたり、セール情報や割引クーポンを提供してくれることがあります。

最安値を探す時間をかけるのは倹約であり、常に賢い選択です。いつでも割引を狙いましょう!

5. 隠れたコスト(追加コスト)はないか?

購入後に発生する維持費やアクセサリ費用などを考慮しましょう。これにより、総コストが増える可能性が高くなります。

時間、メンテナンス、保険、修理、付属品など、購入後にかかる追加の費用の例です。

商品の定価が魅力的に見えても、隠れた費用をすべて考慮すると、実はそれほどお得ではないことがあります。

たとえば、新しいテレビを買おうとしているとしましょう。よく考えてみると、対応するケーブルや新しいリモコン、壁掛け金具なども必要になるかもしれません。

小さな費用は意外と積み重なっていきます。

友人にセットアップを手伝ってもらうためにピザとビールを奢る、なんてことも含めると、最初は7万円だった出費が最終的に10万円以上になることもあります。

購入前には必ずこれらの費用も調査し、継続的にかかるコストについても忘れずに考慮しましょう。

6. この商品は何時間分の労働に相当するか?

自分の時給を計算したことはありますか?何かを買うのに自分が何時間働く必要があるかを考えるのは、とても役立つ考え方です。

まず、年間の給与を2080で割ります(これは週40時間、52週間働いた場合の年間の総労働時間です)。たとえば、年収が500万円なら、時給は約2403円です。

この時給を使って、買いたいものに対して何時間働くかを計算できます。

たとえば、欲しいものが1万円で、時給が2400円なら、その購入には約4時間分の労働が必要です。

この方法は、買い物を見直すための良い指針になります。

クレジットカードで支払うのは簡単ですが、もっと大切な「時間」というリソースを使うと考えたとき、その購入は本当に価値があるのか考える事です。’

単なる「お金」以上の価値判断ができます。

7. 借りるか、レンタルできないか?

特定のアイテムは購入するより借りたりレンタルしたりする方が経済的な場合があります。特に一度きりの使用なら検討してみましょう。

数回しか使わないものを借りることで、お金を節約できるだけでなく、近所やコミュニティとのつながりも深められます。

たとえば、近所の公営ギャンブル場をチェックしてみてください。そこでは野菜を安く販売している事があります。

最近は購入するよりも安くレンタルできるものがたくさんあります。工具、家電、衣類などは、その一例で、レンタルすることでさらに節約できる可能性があります。

他にも、図書館や美術館の無料で入館出来る日など無料で利用出来るサービスは意外と充実しています。

クレジットカードで支払いをする前に、考えてみましょう。

8. そのお金を他で有効活用する方法はないか?

短期的な満足よりも、長期的な目標にお金を回せるかを考えましょう。今の買い物が本当にあなたにとって最善かを検討する必要があります。

たしかに、欲しい物を借金せずに買えるかもしれませんが、そのお金をもっと有効に使える方法はないでしょうか?

お金に関する自分の目標を思い浮かべ、その購入を控えることで、目標に一歩近づけるかどうか考えてみてください。

新しいiPhoneを買うことと、新しい家の頭金を貯めること、どちらがあなたをより幸せにするでしょうか? これはあなた次第です。

おすすめの方法として、買いたい商品と同じ金額をまず貯金してみることです。

これにより、欲しいガジェットを手に入れる一方で、長期的な目標にも向かって進むことができます。

もし両方を一度に買う余裕がないなら、貯まるまで待つのも賢い選択です。お金が貯まったことで、お金を使う事を避ける傾向も考えられます。

9. 本当に自分のために購入するのか?

社会的な影響を受けていないか、よく考えてください。SNSの見栄や周囲の期待に押されての購入は、後悔を生むことが多いです。

この買い物で、誰に良い印象を与えたいと思っているのでしょうか?精神的にも感情的にも、少し考えてみましょう。

ソーシャルメディアが私たちの生活に大きく影響を与えていて、つい他人と自分を比べてしまうことがあります。

数分スクロールするだけで、他の人の投稿と自分を比較してしまうこともあるでしょう。

そこで少し立ち止まり、下記の2つを思い出してみてください。

  1. ソーシャルメディアは日常の一部ではなく、最も良い瞬間を切り取った「ハイライト集」である。
  2. そこにはすべての背景が反映されていない

例えば、インフルエンサーの素敵なキッチンが実は借金で作られているかもしれませんし、豪華なリゾートに頻繁に行く友人も実は貯金がない可能性もあります。

だからこそ何かを買う時、自分の価値観に合っているか、他人の目を気にして買おうとしていないかを確認しましょう。

時には、知らないうちに「周りに合わせなきゃ」と思ってお金を使ってしまうことがあります。

賢いお金の使い方をするためには、こうした無意識の支出をコントロールすることが大切です。

10. 使用頻度のコストに見合うか?

迷ったときは、アイテムの「1回あたりのコスト」を考えるようにしましょう。

過去に似たようなものを買って、それが本当に価値があったかを判断する助けになります。

計算方法は簡単で、支払う金額を使う回数で割るだけです。

たとえば、10万円の高級コーヒーメーカーを買っても、10回しか使わなければ、1回あたりのコストは1万円になります。

でも、6年間毎日使えば、1回あたりのコストは約45円にまで下がります。

絶対的な基準ではありませんが、1回あたりのコストが低いほど、そのアイテムが価値を発揮したと言えるかもしれません。

逆に1回の使用に対して高価すぎる場合、その購入は本当に必要ではないでしょう。

11. それがあなたの人生に価値をもたらすか?

物を買うときは、その商品が自分の生活にもたらす「価値」を考えることが大切です。

この買い物が本当に自分の幸せに繋がるかどうかを考えてみましょう。

この質問を自分にすることで、自分の信念にそぐわない無駄な買い物を避けることができます。

高額な商品でも、実際には大きな価値をもたらすものもあります。

たとえば、80万円をかけて庭にデッキを作るのは、金額を考えるだけでも負担に感じます。

しかし、家族や友人が頻繁に集まる環境であれば、楽しい時間を過ごし、思い出を作る場所になるなら、その費用は十分価値があるかもしれません。

一方で、新しいおしゃれなドレスを買いたいと思うかもしれませんが、実際には数回しか着ずに、クローゼットの奥で眠ってしまうかもしれません。

それが自分のライフスタイルや価値観に合っているかどうか、よく考えてみることが大切です。

無駄な買い物を減らすことで、より価値のあるものにお金を使えるようになり、結果的に満足感の高い買い物ができるようになります。

最後に

誰でも後悔する買い物をしてしまうことはありますが、日常的に意識してこれらの質問を取り入れることで、後悔を減らすことができます。

最終的には、価値を感じないものに使うお金が減れば、その分、大きな目標や本当に喜びをもたらすものにお金を回せるようになります。

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