集中力の高い人たちには、共通する行動パターンがあることをご存じでしょうか?
色彩心理学の研究から、青色が集中力を高めるという興味深い結果が出ています。
また、スマートフォンや不要な物を遠ざけ、適度な音環境を整えることで、驚くほど作業効率が上がることもわかってきました。
今回は、科学的根拠に基づいた「集中力を高める環境作り」についてご紹介します。
色彩心理
青色には集中力を高める効果があることが、色彩心理学の研究でわかっています。
実際、青色を見ることで集中力がアップし、体感時間が早く感じられるようになり、その結果として学習効率も上がることがわかっています。
机にモノを置くのであれば青色が最適です。
ただし、人によって効果の感じ方は違います。
「あまり効果を感じない」という人は、ペン立てや机の周り、部屋の壁など、目に入る範囲に青色を少しずつ取り入れてみましょう。視界に少しでも青色が入るよう工夫することで、効果が期待できます。
ちなみ赤色は興奮やエネルギーを増幅させる効果があり、運動や恋愛の場面で成果を上げると言われています。
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参考色彩心理のチートシート
色彩心理学とは、色が人間の行動、感情、知覚にどのような影響を与えるかを研究する学問です。 色は様々な心理的反応を呼び起こし、私たちの気分や認知、行動に影響を与えることができます。 異なる感情、文化的な ...
物を減らす
色に限らず集中力を促す場所を作るには、机周りや作業スペースでのスマホやケータイの扱い、そしてモノを片付ける事です。
スマホはあるだけで集中力が落ちたと言う結果があるため、電源を切り持ち込まないか、引き出しなどに閉まってしまいましょう。
部屋や作業スペースに物が多いと、それだけで視覚的な情報量が増えます。
視覚から得られる刺激は脳の処理負担を増やし、集中を妨げる可能性があります。
- 脳の認知負荷: 周囲の物が多いと、脳はそれらを無意識に「処理」しようとします。この負荷が注意を分散させ、集中を阻害する。
- クリアリング効果: 必要な物だけがある空間では、脳が環境をシンプルに認識でき、タスクに意識を集中させやすくなります。
自分がもっとも重視したい結果に向けて部屋を整えましょう。
仕事や勉強に理想的な環境はテーブルと本だけなど、必要のないものは一切持たない環境です。図書館や喫茶店で勉強をしている人がいるのは、適度な雑音と共に必要なものしか持ち込まないからです。
何も無い事が強制力となり、唯一出来る事に対して集中するようになるのです。
集中したい対象以外「何もない場所」を作ることが自然と集中力が高まり勉強や仕事が捗ります。ときめかないものがあれば全て捨ててしまいましょう。
ちなみち机の上に置くと集中力が高まるアイテムがあります。
それは「鏡」です。
鏡を見ることで、高い集中力を持って机に向かう自分でありたいという「自己認識力」が上がるからです。
鏡の効果は割と高く、集中が切れて気が抜けた時のアホ面を見ることで、集中力を再起動させる事が出来ます。
またアイディアは天井の高さに比例するため、アイディア出しの作業が必要な時は天井の高い場所を探して行うのが良いでしょう。
デジタルデトックス
研究によると、SNSやスマートフォンの多用は注意散漫を引き起こす原因となり、集中力の低下を招くことが明らかになっています。
デジタルデバイスから離れることで、注意力を向上させる効果が期待できます。
一定時間、スマートフォンやSNSから距離を置いて下さい。
仕事中なども通知をオフにし、昼休みのみスマホを確認する様にするだけでだいぶ変わります。
音の影響
創造性が求められるケースでは、「図書館くらい静かな場所」や「工事現場くらいうるさい場所」ではなく「カフェくらいのうるさい場所」がもっとも作業効果上いい結果が出たそうです。
逆に何かをインプットする作業では静かな場所の方が適しています。
些細なノイズに影響を受けやすい人は、ノイズキャンセリングイヤフォンをするといいでしょう。
インプットする時はイヤフォンなどで遮音してしまい、アプトプットする時は音楽を流しながらするなど使い分ける事が出来ます。
まとめ
スマホや不要なものから離れるほど集中力は高まります。
音や色によって作業結果が変わる事は検証されています。目的に応じて自分だけの集中部屋を持ちましょう。
目的ごとに部屋を作り生活するのが理想です。ワンルームでもパーティションなどで区切ることは可能なはずです。