婚活を始めた女性の中には、まず結婚相談所やお見合いパーティーで活動し、その後にマッチングアプリへと移行するケースが少なくありません。
一見すると「逆では？」と思われる行動ですが、実はこの「後発的アプリ利用」には明確な心理的・行動的な背景があります。
この記事では、相談所→アプリへ移行する女性の心理、失敗しやすい理由、そして効果的な使い分け方まで専門家視点で丁寧に解説します。
なぜ結婚相談所の後にマッチングアプリへ？女性に多い「逆流」現象とは
婚活の世界では「まずアプリ→次に相談所」という流れが一般的に思えます。
しかし実際には、相談所やパーティーを経験した後でアプリに登録し直す女性が一定数存在します。
「最初からマッチングアプリで自由に探せばいいのでは？」と思うかもしれませんが、単純な理由ではなく「もっと自由に選べるはず」「自分のペースで活動したい」など、心理的要因が大きく関係しています。
女性が結婚相談所からマッチングアプリへ移行する主な理由
1. 自由度の高さに惹かれる（＝自己決定の錯覚）
相談所では仲人やカウンセラーによるフォローがあり、出会いの場もある程度「構造化」されています。
これは本来メリットですが、
「もっと自由に選びたい」「自分の意思で動きたい」
と感じる女性もいます。
マッチングアプリは自由に見えますが、実際には自由に見えるだけで、選択肢の多さが混乱を招くという別の問題があります。
2. プレッシャーからの解放感を求める心理
相談所ではプロフィールの添削、紹介相手との調整、定期的な面談など、ある程度の「緊張感」が伴います。
一方マッチングアプリは秘匿性が高く、「解放感」が得られます。
- 誰に見られているかわからない
- 気軽にやり取りできる
- 自分のペースで進められる
しかし、婚活で本当に必要なのは一時的な解放感ではなく、自分がどう生きたいか、どんな相手と人生を作りたいか、という本質的な選択です。
3. 自分に合う「選び方」を探しているだけのケース
相談所が合わないわけではなく、「もっと自分に向いている方法があるのでは？」と感じてアプリを試す女性も多いです。
これは自然な行動ですが、軸が無くただ模索しているだけなので、迷走するタイプでもあります。
心理学から見る「自己決定の幻想」と婚活がうまくいかない理由
マッチングアプリは、「自由度が高い環境」を提供しているように見えますが、これは見せかけであり幻想です。
自分でプロフィールを作り、好みの相手を選び、好きなようにやりとりができる。
選択肢が無限に広がっているように見えますが、実際には「見えない檻」が存在します。
自由＝選択肢の多さではない
「自由に選びたい」という感覚は一見ポジティブですが、選択肢が増えすぎると、人は逆に選べなくなる「選択のパラドックス」に陥ります。
「何でも選べる」という状況は脳への負荷が高く、結果として思考停止を招き行動停止に陥るか、安易な誘導に乗りやすくなります。
心理学的に見ても、人は判断力が鈍った時ほど、自分の意志ではなく外部の情報や環境に無意識に操られやすくなるものです。
無限の選択肢は自由を与えるのではなく、私たちを迷いの中に閉じ込め、かえって不自由にさせています。
選択の多さが決断力を奪うメカニズム
アプリは無限に見える選択肢を提示します。
しかし、選択肢が多いほど人は決断できなくなり、満足度も下がるという研究があります。
その結果、以下のような状態が起こりやすくなります。
- 合う相手を選べない
- 優先順位がわからなくなる
- 誰と会っても決めきれない
「逃げ」としてのアプリ利用が生まれる背景
アプリを「逃げ場」として使い始めるケースもあります。
相談所での助言に向き合うのが苦しい
↓
アプリなら自由＝楽に感じる
↓
だが根本問題は解決しない
という流れに陥りやすいのです。
結婚相談所とマッチングアプリはどちらが合う？タイプ別の向き不向き
結婚相談所が向いている人の特徴
- 結婚までのスピードを重視したい
- プロの伴走を受けたい
- 自分の判断に不安がある
- 異性との関係作りが苦手
マッチングアプリが向いている人の特徴
- コミュニケーション力が高い
- 積極的に出会いを広げたい
- 自分で主体的に動ける
- 短時間で効率的に活動したい
併用が最適解となるケース
実は、相談所とアプリの併用は合理的です。
相談所で基礎を身につけつつ、アプリで幅広く出会いを増やす方法は、成功率が高い傾向があります。
相談所→アプリの移行が失敗しやすい理由と成功させるポイント
アプリを精神的な逃げ道として使う人は、「自分は他の人とは違う」と思い込んでいますが、自分自身がABCとグループ分け出来てしまう程度の個体差しかない事に気づいていません。
まずは適切な自己認識を持ち、相手との建設的な関係性を築いていくことを意識しましょう。
「主導権を握った気になる罠」にはまりやすい
アプリは「自分が選んでいる感覚」を強くします。
しかし実際には、選択肢を提供している側（アプリ）が主導権を握っています。
この錯覚が迷走の原因になります。
アプリを正しく使うための3つの心得
- プロフィールは「盛らずに整える」
読みやすさ・誠実さを最優先に。 - メッセージは目的を忘れない
ダラダラ続けない。会うまでのテンポを意識。 - 優先順位を明確に決めて活動する
「なんとなく続ける」が最大の失敗要因。
相談所を辞めずに「併用」したほうがうまくいく理由
- 担当者の客観的アドバイス
- プロフィールの添削
- 相手選びのサポート
こうした相談所の強みは、アプリでは得られません。
アプリで出会いの量を確保しつつ、相談所で質を担保するのが最も効率的な戦略です。
まとめ｜自由を求めるほど婚活は迷走する。大切なのは「選ぶ基準」
アプリを後から使い始める女性が多いのは、「もっと自由に選びたい」という欲求が背景にあります。
精神的な未熟さから「選択すること自体が目的化している」という錯覚に陥っているケースも少なくありません。
選択肢の多さは必ずしも自由ではありません。
大切なのは、ぶれない基準を持つことです。
- 自分がどんな未来を望むのか
- どんな相手と人生を作りたいのか
- そのためにどの手段が最適なのか
これらを明確にすることで、婚活の迷走は止まり、成功へと向かいます。
よくある質問（FAQ）
Q. 相談所とアプリは併用したほうがよい？
併用は非常に効果的。出会いの幅と質を同時に確保できるためです。
Q. 相談所が合わないと感じたら？
仲人に違和感がある場合は変更も可能。まずは相談することを推奨します。
Q. アプリに疲れたときは？
期間を決めて休み、活動量を調整することが大切です。