人間関係において、常に自分が正しいと主張する人との付き合いは困難を伴います。
特に、その人と関わることを避けられない場合ストレスマックスです!
例えば、職場の同僚が自分の意見を押し通そうとしたり、あなたのプライベートまで細かく指図してくるような場合、苛立ちを隠すのは大変です。
髪型を変えたいと思っているあなたに「絶対に短くしなさい!」と延々と説得されたら、あなたはどうしますか?
こういう場面で冷静さを保つには「感情的知性」と「自己制御」が重要になります。
感情的知性と自己中心的な行動
2018年にフェアリー・ディキンソン大学の研究チームが面白い調査をしており、人の感情的知性と自己中心的な行動には深い関係があることがわかっています。
感情的知性(EQまたはEI)を、簡単に説明すると「自分と相手の感情をうまく読み取り、コントロールする能力」のことです。
研究によると、感情的知性が高い人は相手に合わせて柔軟に対応できるけど、そうでない人は柔軟性に欠け頑なになりがちです。とは言え、これは意識次第で乗り越えられるものです。
相手の気持ちを理解しながら、自分の意見もしっかり伝える。そのバランス感覚が人間関係の秘訣となります。
これを踏まえ、感情的知性が低い人と向き合う際には、以下のポイントを意識しましょう。
- 相手の人格障害を断定しない
相手を自己中心的だと決めつけるのではなく、極端な価値観をうるさく主張する相手であると可能性を考えましょう。 - 相手の行動が感情的知性の低さに由来することを理解する
最初にこれを認識することで、感情的に冷静な対応が可能になります。 - 感情をコントロールする
感情的に揺さぶられず、冷静さを保ち続ける様を装う事で、相手にも良い影響を与える可能性があります。 - 自己反省を行う
一度、相手を責める前に自分にも改善の余地がないか確認しましょう。考えすぎる必要はありません。 - コミュニケーションを続ける
接触を避けられない場合は、共通の話題を見つけ、関係を良好に保つ努力をしましょう。最初に時間などで境界を設定してしまうのが効果的です。
自己主張の強い人との関係は挑戦の連続と言わざるを得ないですが、このアプローチを実践することで、あなた自身の感情的知性を向上させる機会となります。
References:
The relationship between personality disorder traits, emotional intelligence, and college adjustment