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端数価格だと買いやすくなる心理|買い物の心理学

2021年4月14日

端数効果

商品を端数価格にすると売り上げがアップすると言われており、実際その通りです。

498円、4980円など、端数価格の商品は数多く存在します。

なぜキリのよい500円や5000円にしないのでしょうか?

それは、端数価格にすると、売り上げによい効果があるためです。

まず、端数価格には納得感があります。

人は半端な数字を出されると「そこに何か意図があるのでは?」と無意識に感じます。

これを「端数効果」と言います。

価格の場合「ギリギリまで値下げしてくれた」という印象につながるため、お客はそれ以上の値下げを要求しづらくなります。

また、人は無意識のうちに400円台、500円台…などと、キリのよい数字を基準に考えるところがあります。

そうすると、498円は400円台で、500円は500円台となり、2つは違うグループに属します。これが大きな差を感じさせ、「買う・買わない」の判断にまで影響することが多くあります。

つまり、安さを売りにしたいときは、端数価格にしておくほうが得策と言えます。

お店にとってもよい効果があり、買い手にとっても「お得な買い物をした」という満足感につながるならばなおさらです。

端数効果は待ち合わせにも応用できます。

7時0分など、半端な時間に待ち合わせをすると、その時間に意味を感じ、遅刻率は減るでしょう。ただし、多用すると細かい人だと思われるので要注意です。

 

買い物の心理学

買い物をする時、我々は直感的に行動しがちですが、それこそが買い物の楽しさでもあります。

買い物に関連する時に人間がどう行った事を考えがちかと言う心理をいくつか紹介します。

迷ったときは中間の選択肢を選びがち

選択肢が3つあると、中間の選択肢を選ぶ人は多いようです。

A定食600円、B定食800円、C定食1000円

という3種類の定食があった時、A定食とB定食しかないと、A定食を選ぶ人もそれなりにいますが、C定食が加わり、選択肢 が3つになると、B定食を選ぶ人が多くなります。

人間は、迷ったときは極端な選択を避けようとします。

 

高いものは良いものだと思い込む

商品が高額であればあるほど、商品への信頼感や、その商品を得たときの満足感は大きくなります。

自分へのごほうびを買うとき、内容ではなく値段に満足していませんか?

「よりいいもの」が欲しいとき、似た商品であっても値段が高いほうを選んでしまう人は多くいます。

これを「ヴェブレン効果」と言います。

 

後払いにすると気持ちが大きくなる

クレジットカード払いなどにすると、その場で現金払いするのに比べて、大きな出費でも気にならなくなると思います。

人は未来の自分を今の自分と遠く考えているため、将来のお金よりも現在のお金を重視する傾向があります。

手元にある現金が減ることには非常に抵抗を感じますが、将来の現金が減ることについてはぼんやりと捉えがちです。

この話は「スタンフォードの自分を変える教室」でも言われていますが、未来の自分を高く評価しているため問題解決など多くの事を将来に先送りにしてしまうため注意が必要です。

 

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