新年の決意

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良い人間になるには時間がかかる|新年の決意と人格形成

毎年1月になると、ジムに通う人が爆増するように、多くの人々が新しい目標を掲げます。

健康的な生活、経済面の改善、仕事の向上など、様々な誓いを立てます。特に人格の向上は、価値のある目標です。

しかし、新年の目標としていきなり「良い人になろう」と思っても何をしたらいいか分からないでしょう。

良い人格形成を目指す上で、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。

1. ロールモデルを見つける

優れた人物を手本とすることで、目標とする姿が明確になります。

例えば、デジタル機器との適切な付き合い方を学びたい場合、それを深掘りし続けている友人からでも具体的な方法を学べます。

ここで重要なのは、共感でき尊敬できる人を見つけることです。

飛躍した人物をロールモデルにするのは悪いことではないのですが、自分にとっての学びやインスピレーションの手本にならない可能性が高くなります。

少なくとも粗野で下品な人間はロールモデルにすべきではありません。むしろその行動を拒否しないと無意識に影響を受けかねないので注意が必要です。

2. 美徳は徐々に形成される

アリストテレスが説いたように、道徳的な美徳は魂の習慣であり、実践を通じて獲得されます。

正直さを身につけたいなら、繰り返し正直に行動する必要があります。

これは時間のかかるプロセスです。調査によると、成人の23%が1月第1週で目標を諦めてしまうことから、長期的な視点が重要であり、それがいかに難しいかを表しています。

3. 見せかけではない本質的な変化を

単に価値観を語るだけの「美徳伝道」は、実際の改善には何も結びつきません。自己欺瞞を招く可能性さえあります。

重要なのは、行動を起こすことです。

多くの人は新年の抱負として体重を減らすと決め、何らかの運動を始め、健康的な食生活を始め、間食を減らします。

明確なステップは成功に不可欠ですが、以前のステップが見落とされているため、これらの努力は数週間のうちにやらなくなる事がよくあります。

現在、目標を達成するために行動を起こしている場合、自分が取った前向きな一歩を褒め、自分自身にご褒美を与えてください。

変化に向けて前向きな一歩を踏み続けるためには、行動に伴う好ましい結果とサポートが非常に重要です。

多くの場合 最初の決意が失敗するのは、熟考や準備など前段階で適切な検討がなされなかったためです。

まとめ

年の始めは自己改善の好機です。

適切なロールモデルを選び、長期的な視点を持ち、実質的な変化に焦点を当てることで、効果的な人格形成が可能となります。

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