昨今、SNSなど様々な場所で攻撃的な人を見かけます。
ネット上で息巻いている攻撃機的な人は会話が成立しませんが、そもそも攻撃的な人達と言うのはどういった心理状態なのかをまとめます。
分母が多いため一概にこうだ!という物はありませんが、プロファイリングすることは可能です。
ネット上で見かける人で見れば、潜在的なコンプレックスを持っていたり、行動力がなく極端に自発行動しない選択をしている人が多いです。
また、現代社会は情報に異物が多いため、情報過多から脳機能が低下している可能性があります。
暴力を振るってしまうタイプの人
暴行などニュースで取り上げられるタイプの人は、ある程度の道徳観を持ってはいるものの、相手の意見の意図を誤解し、衝動的に怒りや防衛心を爆発させてしまいます。
このタイプは言語能力が低い場合が多く、敵意帰属バイアスを持っていることがあります。
これにより、歪んだ認知によって相手に「敵意や悪意」を感じます。
暴力を振るってしまうが、本当は暴力を振るうつもりはなかった人で、暴力を振るった後に、社会的な情報と自身の感情の不整合から気分が悪くなる人もいます。
人によっては軽度の障害(発達障害)を持っているケースもあります。
社会的によくいる攻撃的な人
文句を言い続ける攻撃的な性格の人は、理論や言語など情報処理の面で、実際に暴力を振るう人とは明確に違います。
人の心を認識することが出来る人も存在し、高い言語能力を示し、人によっては自分の感情の反応を把握しています。
攻撃的な行動を控えようと思えば控えられますが、そうしたくないため控えていません。
幸せな儀礼者
攻撃的な行動をとる理由は、他人を傷つけることに対する価値観や道徳的基準が相手と異なっていおり、加害者になった時に抱く感情が異なっているためです。
個人的な利益のために他人を犠牲にすることを躊躇わず、些細な事でも自分が幸せになることを期待しています。
この時、加害者が非道徳的判断を行ったとしても、加害者はポジティブな感情を抱いており、心理学ではこれを「幸せな犠牲者」と呼んでいます。
これは、児童期など、道徳や社会的行動の分別の付けられない時期に見られます。
成長と共に自己のアイデンティティが形成出来なかった人は、大人になってもこういった傾向を持ったままの人がいます。
価値観の齟齬
価値観の齟齬を相手と共有出来ない事も問題です。
自分と相手の基本となる価値観や道徳観がどう言った物かを競り合わせないため、どこまで行っても自分が正しいという主張をし続け、これが攻撃的な所作に繋がっていきます。
相手の気持ちを分かっている人も多いですが、相手の気持ちが理解できない人や空気が読めない人も存在し、レッテル貼りなど極端に相手の心を鑑みていない場合は、能力不足や何らかの障害を持っている可能性が高いです。
ビジネスシーン
実社会やビジネスで遭遇した場合は、事前に前提となる考え方をすり合わせたり、話しながら内容の命題と対偶を確認する事で、ある程度攻撃性は緩和されます。
「目的、議題、終了条件」を予め可視化し提示することが有効な対処方法です。
相手がわざと論点を歪曲させる藁人形論法(ストローマン)を用いる人の場合、ビジネスシーンであれば単に都合の悪い内容を隠したいというケースが多いです。
相手が藁人形論法を用いた時には、対面であれば即時に指摘することが必要です。
仕事のやり取りで咎めるのはやり過ぎなので注意しましょう。
ネット空間
昨今のSNSでは通り魔的な人が顕在化し「怖い」とか「目障り」と感じる人も多いと思います。
ネット社会(空間)で見かける屁理屈をこね続けたり、藁人形論法(ストローマン)で論点をずらすような手合いの人は、最初から話の論点や自分の論理的方向性を理解出来ていない場合が多いです。
こういった人達は心理的柔軟性を欠いており、主題とは異なる「自分の言いたい事が先行している」ため、相手の話を理解しようとはせず、論点を歪める事を続け、全く別の話になったところで隙をついて攻撃し相手に勝とうとします。
自分の方向性を理解していなかったり、心理的柔軟性が低く自分自身すら受け入れていないため、自分の主張が本題と異なっていることを理解できなかったり、自分の話は筋道だって話していると感じており、議論の不完全さも気にならず精神的な攻撃衝動からこういった行動を取りがちです。
彼らの多くは論理的誤謬を起こしており、誤った考えや偏見に基づき物事を評価しています。
対面ではない場合、まともなやりとりをするのは非常に困難なため、余計に絡んでいくと自分自身を傷つけかねません。
出来ることであれば距離をとりましょう。
精神が未成熟
本来人間は成長と共に、感情的、心理的に成長していきます。
しかし、行動力がなく自発行動が出来なかったり、自己中心的だったり、自己認識が欠如しているなど、成長するにあたり、自発行動やそれに対する経験が足りないと、自己のアイデンティティが形成されず、精神が子供のままの大人になってしまいます。
アイデンティティが形成されず、未成熟な人間は極めて厄介で、自分自身の能力や精神が未発達なため、人に当たり散らし他人を攻撃します。
- 「自信と自尊心の低下」
- 「生活の質の低下」
- 「無意識の行動制限」
- 「衝動性や感情の起伏のコントロールが出来ない」
- 「責任感のなさ」
- 「認知機能が未発達なため視野が狭い」
こういった人達は、感情や心理が未発達な事を自覚し、練習し、努力することで成熟度を高める必要があります。
認識と行動を継続することで、バランスがとれ充実した人生を歩むことができます。
怒りと攻撃性
怒りと攻撃性が必ずしも必ずしも相関しているわけではなく、怒りを感じるカテゴリーが存在し、さらに怒りから行動に起こすまでにステップがあるので、何を理由に怒るかを理解する事で攻撃的な行動を抑えることができます。
自分の中にある現実離れした基準を見直せば、他人の軽率さや冷淡さ、無頓着さに腹を立てることも少なくなるでしょう。
自己変革は、確実に自身の幸福と心の平穏に貢献します。
まず物事を優しく捉え、無条件に自分自身を受け入れることができれば簡単に達成できます。
対処法
現実の敵に反発することは、結局のところ無駄です。
批判ばかりしている人は本道から外れてしまい、人生がどうしようも無くなった可哀想な人でしかありません。
他人の批判に左右されずに、自分を高める方法を学ぶ方がはるかに効率的です。
意識や人間関係を傷つけることのないようにするための免疫となります。
そして、他人に反応しない姿勢を身につけることのメリットを考えてください。
不快に思うことへの一番の対策は、自信と自尊心を高めることです。
セルフイメージを高めることで、他人の無神経な行動を跳ね返すことができるからです。
「高い自尊心は、不快感とそれによって引き起こされる一連の否定的な感情から人を守ることができます。」
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