心理学 行動

直ぐにやめるべき6つの会話習慣

聞き方と応対の仕方は、人間関係において意味のある繋がりの瞬間を培うのに役立ちます。

質の高い聞き方とは、相手の話に集中し、相手の話を理解し、相手の視点を大切にし、相手を気遣うことを伝えることです。

頼まれもしないのに説明したり、アドバイスしたりすることは、繋がりではなく、エゴになることが多いです。

他にも、自分が正しくありたいと思うあまり、議論に勝つために会話をする事や、話を盛ることで、会話の焦点がつながりから競争へと移ってしまう事もあります。

ここでは、有意義なつながりを簡単に破壊し、会話相手が無効だと感じてしまうような会話行動を6つ紹介します。

割り込み

会話を中断することはよくあることで、途中で話を遮られる感覚や、相手が自分の意見を大切にしていない印象を持つことはよく知られています。

しかし、会話に割り込むことを我慢できない場合もあります。

話を遮ることは、相手との理解を深めるため、あるいは説明を求めるためである場合もあります。

相手のメッセージを十分に聞き取れなかった、理解できなかったという意思表示にもなります。

現実の会話では、物事が混乱することがあり、常に修復と改善の機会があります。

中断したことを認め、「おっと、ごめんね、中断しちゃった、続けて」とシンプルに謝ることで、相手が自分の考えを伝え続ける余力を作ることができるのです。

会話は共同作業であることを認識し、お互いの発言の順番を尊重することが重要です。

もし、自分の意見に口を挟みたい衝動に駆られたとしても、それを我慢して、自分が発言できる適切なタイミングを待つことが効果的です。

そうすることで、よりバランスの取れた、尊重された会話になり、すべての人の視点に耳を傾け、大切にすることができます。

ストーリーを盛る

時には、誰かのシェアに反応して、自分の経験を比較し、「コレよりもっとひどかった」「もっと強烈だった」「もっと美しい視点だった」と主張することがあるかもしれません。

このような傾向があると、会話の焦点がつながりから競争へと移ってしまいます。

個人的な話をすることは、確かに他人と関わる上で重要なことですが、その動機に気を配ることが重要です。

もし、感動させたい、自分を証明したい、自慢したいという意図を持っているとしたら、それは真のつながりではなく、賞賛や承認を求めているのかもしれません。

そのような場合は、まず相手がどのように感じているかを確認し、その上で自分の経験を伝えることが効果的です。

共感し、相手の視点に興味を示すことで、つながりや理解の土台を作ることができます。

このようなアプローチは、より有意義で協力的な会話を育み、両者が価値を認め合い、話を聞いてもらえると感じることができます。

明るい側面

多くの場合、応援したいという気持ちから、他の人が困難を共有するときに、明るい面を見るように促します。

楽観的で前向きな姿勢は素晴らしいことですが、人は苦難を乗り越えるために困難な感情を経験する必要があり、苦難を他人に伝えることはその方法の一つです。

明るい面を見るように勧めることは、その人が体験している困難な現実を認めないことになるので危険です。

しかし、相手の辛い気持ちに寄り添うことで、相手のストレスが軽減され、お互いの距離が縮まることもあります。

正しくあること

会話相手が自分の意見に同意しなければならないと決めつけるようになったら、注意してください。

相手の経験に耳を傾けるのではなく、まるで討論をしているかのように、相手の主張の穴を探し、自分の意見を通す方法を探して聞き始めます。

自分が正しくありたいと思うあまり、会話がお互いの意見を聞き入れる場ではなく、議論に勝つための場になってしまうのです。

意味のある繋がりは、人々が共通点を見つけたり、一致しない部分を共感的に理解したりすることで生まれる傾向があります。

現実は一人一人がユニークな視点を持っている複雑な世界で、ほとんどの話題で同意できなくても、お互いの現実を尊重することが大切なのです。

完璧である必要はない

促されることなく情報を説明することは、意図せずして相手を知識不足と見なすことになります。

親切なつもりでも、あるトピックについて独白することは、人とのつながりを育むというより、むしろ自身のエゴにつながることが良くあります。

もし、ある知識を分かち合いたいと思うのであれば、相手がその話題に詳しいか、その話を聞いてみたいと思っているかを確認するのが効果的です。

そうすることで、相手の理解度を尊重し、お互いを尊重し合う会話をすることができるのです。

アドバイス

時には、純粋に提案が欲しくて、心を開いてくれる人もいますが、未承諾のアドバイスというのは、自分が正しい、あるいはすべてを知っていると思い込んでしまうものです。

相手が情報よりも共感やつながりを求めている場合、アドバイスは相手の感情的を無下にしている事があります。

より効果的な方法は、相手がどのような状況に置かれているのか、相手の考えを聞いてみたいかどうか尋ねることです。

そうすることで、私たちの意見を聞くという選択肢を相手に与え、議論の場を開くことができます。

もし断られたとしても、相手の意思を尊重し、自分自身で選択できるような自律性を持たせることが肝心です。

まとめ

会話の中で有意義なつながりを育むためには、そのつながりを阻害する特定の行動を意識することが重要です。

避けるべき一般的な6つの行動をまとめると下記のようになります。

  1. 話を遮る: 相手の話を途中で遮ることは、相手の話を聞いていない、重要でないと思わせる可能性があります。
  2. 話を盛る: 相手の経験を凌駕する、あるいは覆い隠そうとするストーリーで応答すると、焦点はつながりから競争へと移行します。
  3. 明るい側面: 相手のチャレンジのポジティブな面だけを見るように促すと、相手の困難な感情を無効化し、処理とサポートの必要性を見落としてしまうことがあります。
  4. 正しいこと:自分が正しいと主張し、自分の意見を押し通すことは、理解や共感を育むのではなく、議論の雰囲気を作り出すことになります。
  5. 全知全能であること: アドバイスを求められもしないのに、専門家の役割を引き受けることは、他人を無知で無視されたように感じさせることがある。
  6. 不必要な助言をする: 不必要なアドバイスをすることは、相手の感情的な経験を損ない、共感してほしいという気持ちを無視することになります。

完璧な人間など存在せず、人間関係にはズレが生じるものです。

そのようなときこそ、関係を修復し、再びつながる道を見つけることが大切なのです。

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