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睡眠に良い食品と悪い食品|良い食事は睡眠の質を上げる

世界で3人に1人が不眠症で悩んでると聞くと、夜に目がパッチリになる仲間がたくさんいて少し安心?なんて思いますよね。データによるとアメリカ人の35%も満足な睡眠が取れてない経験をしているそうです。

実はこの「眠れない」の犯人、意外なところに潜んでいます。ベッドルームの環境や生活習慣はもちろんですが、私たちの「食事」が密かに睡眠の質の足を引っ張っているかもしれません。

アレックス・ルアニ氏とアンナ・マプソン氏がオンラインで興味深い話をしていました。

ある食べ物は自然な眠気を誘う魔法の食材。しかし、カフェインや砂糖たっぷりの食べ物は、せっかくの睡眠をめちゃくちゃにしかねません。意外かもしれませんが、ビタミンB、C、Dやカルシウムのサプリメントの中にも、実は眠りの天敵が潜んでいる事があります。

専門家達が教えてくれた「眠りの味方」と「要注意な食べ物」とは何でしょうか...

睡眠に良い5つの食べ物

  1. 炭水化物
    炭水化物は脳内のトリプトファン量を増やし、メラトニンの生成を促進します。血糖値の急上昇を避けるため、玄米や全粒穀物、サツマイモなどの複合炭水化物を選びましょう。
  2. ピーマン
    メラトニンを含む植物性食品として、ピーマン、キノコ、豆類、ベリー類が挙げられます。これらは自然な鎮静効果を持ち、睡眠をサポートします。
  3. タンパク質
    タンパク質に含まれるビタミンB群は、メラトニンや睡眠を調整する神経伝達物質の生成に必要です。動物性食品では魚介類や卵、乳製品、植物性食品ではナッツやレンズ豆を摂取しましょう。
  4. カボチャの種
    カボチャの種には、筋肉の緊張を和らげ、メラトニン生成を助けるマグネシウムが豊富です。これにより、脳から身体への「睡眠準備完了」の信号が強まります。
  5. シリアル
    マグネシウムと亜鉛を含む食品(シリアル、オーツ麦、小麦胚芽、ゴマなど)は睡眠の質を向上させる効果があり、アーモンドやヒマワリの種を合わせるのも良い選択です。

睡眠に悪い5つの食べ物

  1. 柑橘類
    柑橘類は酸が強く、胃酸逆流を引き起こすことで睡眠を妨げる可能性があります。特に逆流性疾患を持つ人は避けましょう。
  2. 過剰な水分摂取
    寝る直前の水分摂取は、夜間のトイレ回数を増やし、深い眠りを妨げます。日中にこまめに水分を摂りましょう。
  3. 砂糖
    夜間の砂糖摂取は血糖値を乱し、眠りにつきにくくなるほか、睡眠の中断回数を増やします。
  4. カフェイン
    コーヒーやエナジードリンクだけでなく、チョコレートやキャンディーにもカフェインが含まれており、眠りを遅らせる可能性があります。特に就寝6時間前以降は避けましょう。
  5. アルコール
    アルコールは一時的な眠気を誘発しますが、深い眠りを妨げ、翌朝の倦怠感や二日酔いにつながります。

良質な睡眠のための習慣

ぐっすり眠れる食事の存在は理解できたと思いますが、睡眠衛生を考えると「寝室環境」と「睡眠習慣」の質もちょっとした工夫で良くなります。

睡眠の質を上げるには以下を心がけましょう。

  • 寝室の整理:静かで快適な空間を維持し、マットレスや枕の状態を見直す。
  • 規則的な就寝スケジュール:毎日同じ時間に起床・就寝する。
  • 電子機器の遮断:就寝前はスマホを使わない。デジタルデトックスがもたらす恩恵は大きい。
  • 適度な運動:日中の運動、特に屋外での活動は睡眠ホルモンの分泌を促進します。

日中の運動は特におすすめです!外での運動なら太陽光を浴びて、脳内で睡眠サイクルを整えるホルモンが出てくれます。

睡眠を最適化するため、適切な食事と生活習慣を組み合わせてみてください。

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